生まれ順別 新環境への適応法
まっく令和かわらばん 2021年3月号
いよいよ新学期、期待も大きいが心配も尽きないのが親心ではないでしょうか。特にコロナ禍の中、どこから何が、どんな問題が襲ってくるか分からないのが昨今です。しかし、こんな大きな問題は今回だけでなく、これからも繰り返し襲ってくるかも知れなせん。もちろん、常に大事な対策は、人間関係への備えです。その対策としてまっく独自の生まれ順による対人関係の対応法の一例をあげます。
1. 第一子の新環境への適応法(一番上・一人っ子)
新しい環境に対して問題が起きやすいのが第一子です。第一子は内弁慶で新しい環境に適応や自分を発揮するまでに時間がかかります。直ぐに自分を出せないとまわりから「気の弱い子だ」とか「この子には自分ペースでいいんだ」と思われやすく上から目線で接してくる子も出ます。
第一子の特徴である「いい子ぶる」、「おとなしく振る舞う」は、いい反面返って不利になることがあります。「間違いを恐れず」ここはと思ったときは自分の意見を言うことにチャレンジした方がいい結果につながります。また、逆に「自己中心型の性格」が出過ぎても嫌がられる恐れがあります。日々子どもとの会話の時間を持ち、色々指図せずに子どもの話を聞いてあげる時間を持つことが必要です。
2. 中間子の新環境への適応法(上下に兄弟姉妹がいる子)
根暗で自己表現が少ないことが中間子の特徴のひとつです。「いじめられやすいタイプ」ともいえます。半面「八方美人的なところ」があり「笑いをとれる対応力」も持っているので人気者になる可能性もあります。芯が強く苦労が身につくタイプなので、心配の先回りをするより「いよいよとなったら助け舟」でもいいかも知れません。とにかく、何事に対しても「自分を曲げず」マイペース型なので苦労も「いい体験になる」的な発想で見守ってあげてください。
3. 末っ子の新環境への適応法(二人以上の一番下)
明るく活発に行動するタイプなので外から見ると何を考え何をしたいのかが分かりやすくまわりから「腹を探られる」ようなこともすくないはずです。そういう性格なのでまわりも本人も自分の感覚に合えば直ぐに馴染みます。人によっては何か違和感を持ちうまくいかないことがあっても3日もすればケロッと忘れられるのであまり子どもに現れる状況に左右されすぎず、笑顔で見守ってあげると難局を乗り越え、「強い子」に育ちます。
どのタイプの子でも親が「指図」せずに常に子どもの話しの「聞き役」になることが大切です。
まっく体操クラブ 代表 向井忠義