オリンピック・パラリンピックは中止すべき
まっく令和かわらばん 2021年5月号
私が体育大学出身者であることを知っている方は、オリ・パラが東京に決まったら「よかったね!」といってくれる方が多くいましたが、私はその都度「私はアンチオリンピック派です」と答えてきました。なので、コロナ禍のせいで中止になることを願っている者の一人です。
1. 聖火リレーは即中止すべき
「不要不急の外出をしないように」とあれほど半強制していながら聖火リレーをなぜ行うのか?役所勤めの人たちが大勢で宴会をしたり、外出規制を守って人出が少ない通りに警察官が4~5人も屯している、市や国の道路工事で大勢の人が働いている。矛盾だらけです。我々の意思表示は聖火リレーを「誰一人観ない」しかない?
2. お金がもったいない
オリ・パラに莫大な資金をつぎ込み、今後いくら浪費するか分かりませんが、本当に無駄遣いです。国立競技場の一例でいうと建築費もさることながら今後は莫大な維持費が発生します。旧国立競技場の例でいうと維持費の負担が大きすぎ、そのほんの一部を捻出するために民間のスポーツクラブに丸投げしていたほどです。
今後の体育施設はバレーコート 1 面が取れる程度の物で、冷暖房完備やお湯の出るシャワーも備え、運動後の爽快感を味わえる施設が必要です。もちろん、各市町村に最低でも1棟は設けて誰もが手軽に利用できる場にすべきです。これから、さらに「運動先進国」になるには、そうした考えとシステム、施設が必要不可欠です。
3. オリ・パラを行わない勇気を
何をとってももう「オリ・パラは行うべきではない」といえます。誰でも間違いは起こしますが、間違いに気付いたら直すことが大切です。ダメ押しになりますが、コロナ禍で沢山の方が苦しみ、亡くなっている方さえいるときに「人に勝つこと」や「メダル」など何になるのでしょうか?あるTV番組でオリンピックに詳しい人が「オリンピックの意義」を熱弁していましたが、昨今のそれには崇高なスピリットはなく、ドーピングや金まみれです。ここで立ち止まってキチンと考えるべきです。
前回の時私は、体育大学在学中でしたが、私の考えは、その時から変わっていません。「競うだけでなく」、「競わず楽しむ」も必要です。皆さんはどうお考えですか?
まっく体操クラブ 代表 向井忠義