子どもには運動不足解消の時間と場を
まっく令和かわらばん 2021年9月号
毎年、夏休み後クラブに来た子どもは、中々静かにできません。おそらく家庭内であまり動きまわらないよう注意されることから来る運動不足によるストレスがそうさせるのだろうと思います。ましてこのコロナ禍で室内に閉じこもることが多く何重にも「運動不足」を強いられています。
子どもに運動が必要であることは改めていう必要はありませんが、運動不足がまねく子どもへの事故の予防には注意を払う必要があります。事故が起こる前に、事故を起こさないように事前の対策を考えておきたいものです。
1. 学校への行き帰り
子どもにとっては、通学路も楽しみのひとつです。子ども同士で話したり、次の電柱まで競争したり、わいわいガヤガヤ一時もじっとしていません。コロナ禍で家に閉じこもってきた子ども達はおそらく自分達では気が付かないほど行動範囲と行動のスピードが速くなっています。
東京の通学路は歩道と車道が一緒の狭い道が多く、何時もなら気付く車に意識がいかずに事故につながる可能性があります。通学、帰宅時の行動には要注意です。
2. 家庭での過ごし方
友達にデンマーク人がいます。彼は普通の人ですが、自宅の庭は、芝生で 200 坪はあります。その一部に 10畳くらいの手作りの小屋があり、そこでも寝泊まりができます。母屋は地上 2 階、地下 1 階です。
このくらいの環境では「ステイホーム」は可能ですが、日本ではそうはいきません。まして両親が家で仕事ではますます子どもの行動が制限されます。
3. 解消対策
それら運動不足の解消対策は公園に行くことです。もし公園まで距離がある場合は、自転車で行き、公園に着いてから運動をすることです。公園に着くまでも運動になるようにと歩いて行く必要はありません。
着いたらできるだけ子どもとは同じ運動をせずに子どもは子ども、親は親の運動をすべきです。親は、難しい運動をせずに 20 分位歩いたり、軽く走り、その後軽い体操の様な動きを 5 分ほど行い、できれば 2 セット行うことです。子どもには、あれこれいわずに目の届く範囲で自由に遊ばせます。所詮親は運動の素人ですから。
必ず、タオルと着替えを持参し、その場で着替えると運動後の爽快感が次への運動意欲につながります。
まっく体操クラブ 代表 向井忠義