カラダがだるくなる季節への対応
まっく令和かわらばん 2021年4月号
コロナ禍の中、自宅に居ることが多くどうしても子どもの行動が目につきついつい注意してしまいがちです。中でも何をしていてもちょっと間があるとゴロゴロしたり、朝は中々起きてこない、起きてもまたグズグズするなどの症状はないでしょうか。
この原因は、季節の変わり目に出てくる代表的な症状のひとつですが、背骨の歪みが原因の場合もあります。ラジオ体操を行うとよく分かりますが、体操の動きは、必ず前後左右に平等にカラダを動かします。背骨の矯正を目的にしていることもあるからです。
1. 背骨の歪みと症状
背骨は、24 箇の骨がS字型に湾曲してできていますが、この骨の中にカラダ全体を動かす神経(伝達組織)が通っていて常にカラダの各部に指令を出しています。ところが姿勢が悪いと、この神経に悪い影響を与えます。ひどい時は腰が痛くなって(腰痛)歩けなくなることもあります。そこまで悪くなくても背骨に望ましくない歪みが生じるとカラダがだるい、寝相や寝起きが悪くなる、覇気がなく何時もだるそうにしている、ソファーや床で何時もゴロゴロしている、食が細い、車酔いをしやすい、集中力が続かないなどの困った症状が目立つようになります。
2. 生活習慣の改善が必要
背骨には、無数の小さな筋肉がついています。TVを見る時横向きに見る、勉強の時の姿勢が悪い、野球やテニス、卓球の様なカラダの片方を多く使うスポーツを行うと片方の筋肉が強くなり姿勢が歪む原因になります。
この歪みの解消には、TVを見る時は正面から見る、ゲームをする時も背中をシャキッと伸ばして行い長時間やらない、机やテーブルに座った時は片肘をつかない、前のめりにならない、野球の素振りなど片方に物を持って行う動作を続けない、適度に休憩を入れ背骨を休めることが大切です。
3. カラダをバランスよく使う運動が必要
マット運動の前転で真っ直ぐ転がれると背骨が均等に丸くなる。逆立ちをすると腕や肩に均等に体重がかかり背骨の筋肉が左右前後平等に刺激され背骨の矯正に役立ちます。鉄棒にぶら下がる、跳び箱を跳ぶなどの運動は、カラダをバランスよく使い日常使う筋力より大きな力を使うので姿勢の矯正に役立ちます。大昔に体操が創られた時は、そのこと(姿勢の矯正)が一番のねらいだったようです。
まっくが運動で人と競わないというのはそのためです。
まっく体操クラブ 代表 向井忠義