《キャンプを楽しむときの準備と心構え》

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《キャンプを楽しむときの準備と心構え》
ハッピーな伝言板 2023年7月号

四季があり、山河に恵まれている日本では、湿度のある夏に環境のいいところでテントを張り楽しく過ごすことは素晴らしいことです。また、子ども時代にそうした経験をすると生涯いい思い出であり忘れられない体験となります。
最近は、家族で行くキャンプが増えていて家族利用専用のキャンプ場も増えているようです。大変いいことだと思いますが、反面事故も多いようです。折角の楽しい一時が思わぬ悲劇にならないよう事前の準備や心構えが必要です。何しろ、「自然は何時牙をむくか分からない」側面も持っていますから

1.テントを張る場所の選択

キャンプといえばテントですが、最も大事なことは、テントをどこに張るかです。
先ず、テントは、①大きな木の下には張らないこと、落雷の影響があるからです。次に危険なところは、②河原、特に便利だからと川岸に張ってはいけません。増水したときに流される可能性があるからです。③崖や急斜面付近も避けます。崖崩れや水分を含みすぎた山肌が崩れ落ちることがあるからです。
山に囲まれている日本では、平坦な場所が少なく、平坦な低木の林の中の風通しの良い木陰がお勧めです。川岸に張るときは、河原よりもう一段高いところが望ましいといえます。

 

2.河原の石で竈をつくるとき

川縁でバーベキューを行うときにまわりにある石を積み上げて竈をつくり、火をおこして行う場合は、積み上げた石の間から横風が入らないように石を積み上げると火力が有効に焼き物や鍋に伝わりやすいので効率的です。
この場合で最も大切なことは、つくった竈の石を元の位置に戻します。その時、来たときと同じ状態に復元します。煙の焦げ付き跡のある石は、その面を下にして元通りの景色になるように復元します。汚れを隠しきれない石が出た場合は、流れのあるところに石を投げ込むと水が石をきれいにしてくれます。
もちろん、燃えかすや灰は、完全に火が消えていることを複数人で確認し、用意してきたゴミ袋に入れ必ず持ち帰ることです。

 

3.予定を変更する勇気を持つ

家族でキャンプを計画する時みんなの都合合わせに苦労します。ようやく実現したのに天候の悪化や現地に着いてから予想外の荒天になることもあります。しかし、今まで予定を立て道具を揃え、食料を買い込んで来たからには、ここで「引き返せない」というのが人情ですが、自然が牙をむくと想像を超えるパワーを発揮します。生きてさえいればまた来ることができます。
こんな時大事なことは続ける努力ではなく、「やめる勇気」です。テントを張った後、食事を済ませ寝るだけであっても「危険」を感じたら即中止して帰途につくことです。
自然を利用し、楽しむには、様々な知識と自然が持つ過酷さなどの体験や経験が必要です。

こうして考えると自然を楽しみたい、いきなり独自の場所でテント張りではなく野外での活動に慣れるまでは、所定のキャンプ場で2、3度経験してから個性的な計画を立てることを提案します。

 

まっく体操クラブ 代表 向井忠義

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